いつもありがとうございます。
暦のお茶 烏兎です。
6月は暦で重要な日が多く、吉日のお知らせを書いて、ワクワクを通り越してクラクラしている烏兎さんです。
そんなこともあり、今月はちょっと早めに発売のお知らせをします。
6月芒種は期間限定ブレンド「夏越のお茶」再販
昨年期間限定の新作で販売させていただいた「夏越のお茶」を、今年も販売させていただきます。
夏越のお茶は6月の晦日に行われる神道行事「夏越(名越)の祓(大祓、夏越祭、夏祓などとも呼びます)」に合わせてお作りしたブレンドです。
お茶を説明する前に、まずはそもそも夏越の祓とは何?というのをお伝えさせていただきます。
夏越の祓とは
「大祓」という行事が正式な名前なのですが、神社では普段から、祓い清めの行事は日常的に行われています。
それら祓の中でも「大」がつくこの大祓は、6月の晦日(月末)と12月の晦日(大晦日)の2日だけ行われる、国全体を祓うための神事です。
起源は日本神話に遡り、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓を元に執り行われています。
701年(大宝元年)に制定された大宝律令によって「大祓を六月と十二月の年中行事にしなさいね」と定められました。
大晦日に一年の罪穢れを祓うというのはわかりやすいですが、なぜ夏越の祓は新しい年が始まって、半年しか経っていない夏にやるのでしょう?
今の暦になるより以前の6月晦日といえば、季節は真夏で食材も痛みやすく、当時は毎日シャワーなんていう時代ではありませんので、衛生状態も悪くなりやすい時期です。
その時期に、一般の人々に「大祓の時期だよ」と教えることで、例えば入浴をしたり、服を新しくしたり、家を掃除したりと、清潔にすることを意識させたかったのかもしれません。
あるいはスピリチュアルから見たら、人々の穢れが、とても一年に一回では持たないほどだったのかも・・・
新暦に移行してからも、6月末というとだいたい梅雨の時期ですので、意味合いを変える必要なく、また、大祓で大切なのは6月の晦日に行われることと12月の晦日に行われることですので、多くの神社が新暦でもこの日に行っています。
さて、大祓は神事ですので宮司さんや神職の方々は決められた手順で祝詞を唱えたり神饌を捧げたりと粛々と執り行います。
では一般の人たちはどのように夏越の祓に参加するのかというと、このようになっています。
夏越の祓の行事
夏越の祓、多くの神社で茅の輪を見かけるようになりましたね。
特に大きい規模で行われるのは京都の上賀茂神社や東京の日枝神社などでしょうか。
ですが有名なところに行く必要はなく、近くの神社に茅の輪があればそこに行きましょう。
足を運ぶのはいつも、お世話になっている地元の神社が一番です。
このような茅の輪を水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり
と唱えながら3回くぐり、人形(ヒトガタ)に穢れを移してお浄めします。
この人形は、神社に用意してありますし、郵送でも受け付けてくれるところが多いと思います。
こうして神社にお詣りしたらそれで終了ですが、せっかくならこの日ならではのことがしたいですよね。
夏越の祓の日の食べもので有名なのは和菓子の水無月です。
水無月はういろうの上に小豆が乗って、三角に切った形が特徴です。
氷が高価だったころ、夏に庶民が氷を食べることは叶わず、氷を模した(三角)半透明のういろうの上に、邪気を祓う小豆を乗せて代用にしました。
今では氷より水無月の方がご馳走ですよね。
水無月は京都が発祥のお菓子ですが、そのためか、こちらではあまり見かけることがなく、烏兎さんは水無月を食べたことがありません。
また、ここ数年では公益社団法人米穀安定供給確保支援機構が「夏越ごはん」を提唱しています。
夏越ごはんとは、このようなご飯です。
夏越ごはんって?
「夏越の祓」の茅の輪(ちのわ)の由来になった、蘇民将来(そみんしょうらい)が素盞嗚尊(すさのおのみこと)を「粟飯」でもてなしたという伝承にならった粟や、邪気を祓う豆などが入った雑穀、小豆などが入ったごはんがベース。そこに、邪気を祓うといわれる赤や緑の旬の夏野菜を使った茅の輪をイメージした丸いかき揚げをのせ、百邪を防ぐといわれる旬のショウガを効かせたおろしだれをかけたごはんです ✨ ごはん彩々(全米販)
かき揚げの天丼なんですね。
真夏にかき揚げ、ものすごく脾に負担がかかりそうな気がしますが、ここ数年はスーパーでもお弁当コーナーに並んでいますので、このまま世の中に広がっていくかもしれませんね。
さて、夏越の祓については以上となります。
こうして行事だけ追っていくと、なんだか形式が先行してしまう気がしますが、夏越の祓は本来、神道における国を浄化する神事です。
日本中でこの日、大祓詞(大祓専用の祝詞)が唱えられることを思うと、凄いエネルギーの動きが想像できます。
茅の輪や禊など、準備も粛々と進められていますので、この時期は国中が浄化の動きに傾くころとなります。
特に今年の6月は天赦日、夏至、部分日食、九星の遁行では12年に一度の特殊日が訪れるなど、夏越の祓以外でも天も地もエネルギーに溢れる時期となります。
6月の暦について、よろしければブログの記事をお読みください。
毎月、今月の吉日というテーマでアップしています。
そんな時期に合わせて飲んでもらいたいと思ってお作りしたのが、夏越のお茶です。
夏越のお茶
夏越のお茶は当店のオリジナルブレンドで、販売期間は6月の節入りから1カ月ほどとなります。
(2020年は6月5日から7月4日まで販売します)
当店のオリジナルブレンド「浄化三茶」をアレンジしたお茶になります。
浄化三茶は3種類のハーブだけで作るシンプルですっきりしたお茶なのですが、夏越のお茶は浄化三茶に、さらに気を巡らせて覚醒させる薄荷と、聖なる植物である蓮の実を加えてお作りしました。
浄化三茶にもともと入っている蓮の種と、新たに加えた蓮の実で気を補う作用を高め、スッキリと気を巡らせることで心身の浄化を助けます。
浄化三茶は「このお茶を飲むとなんだか浄化される感じがある」とお声をいただくことが多いお茶でもあるのですが、昨年夏越のお茶を飲まれたお客さまからは、「浄化三茶のさらに上を行く感覚がある」と感想をいただけました。
夏越のお茶は、ベースのお茶を緑茶と玄米茶のみにしていますが、ご希望があればその他のベースでもお作りできますので、お気軽にお知らせください。
原材料・・・ベースのお茶、ハス、弘法茶、カキドオシ、ハッカ
内容量・・・ティーバッグ5g(1杯)/リーフ 35g
ティーバッグ 7杯入 1,400円
リーフタイプ 35g 1,250円
ティーバッグ 3杯入 750円
ティーバッグ 1杯入 350円
※素材、分量、価格は予告なく変更する場合があります。
今年は夏越のお茶に遊び心
かわいい蓮の実が入荷したので、今年の夏越のお茶には、蓮の実の1粒を半分に割ったものを、7杯のうち2杯だけお作りして入れようと思っています。
2つで対である願掛けです。(理由は文末に)
なんだか見た目に、当りを引いたようで楽しくなると思って。
この蓮の実はクセがなく、煮れば食べられますのでリーフを煮出して飲むのもいいかもしれませんね。
合わせてたった1粒しか入りませんが、おまけなのでお許しください。
そんな夏越のお茶の販売は、6月5日からです。
(今年は7月4日まで販売します)
すでにオンラインショップには販売待ちの状態でアップしてありますので、よかったらご覧ください。
また、直接ご連絡いただければ、ご予約も承ります。
お気軽にお知らせください。
夏越のお茶のお求めは
夏越のお茶のお求めは、こちらの申込みページ、またはオンラインショップからどうぞ。
BASE
minne
3杯入、1杯入のお茶は今のところ当サイト、あるいは直接注文のみで承ります。
また、3杯入、1杯入にはおまけの蓮の実は入りません。
ご質問などもありましたら、お気軽にご連絡をいただけたらと思います。
メール、各SNSのDMなどでも承っております。
E-mail : mail@uto-koyomi.com
Instagram : uto_koyomi
Facebook : utoorientalherbaltea
Twitter : uto_koyomi
LINE : pfn5424r
おまけの蓮の実について
祓には対になる二つの目的があります。
悪祓(悪解除/あしはらえ)といって悪い物を祓うためと、善祓(善解除/よしはらえ)といって、吉事を招くためです。
つまり、祓う=浄化するということは、良い未来を招くことにもなるのです。
そんなことを思うと、お掃除ひとつでも楽しい気分でできるようになりますね。
(もしも私たちがたくさん浄化することで、今、新型コロナウイルスと闘っているこの世界に良い未来を招くことができたら素敵ですね)
おまけの蓮の実は、陰と陽からなる二つの対をイメージしています。
このお茶を飲まれたお客さまが浄化され、良い未来が訪れますように。
以上、今日は夏越のお茶の再販をお伝えさせていただきました。
いつも最後までお読みくださり、ありがとうございます。
暦のお茶 烏兎